現代軽文学評論

ライトノベルのもう一つの読み方を考えます。

作家について語りたい

青春ラブコメの岐路と2010年代のライトノベル ― 渡航『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(その一)

2010年代のライトノベルを象徴する作品である渡航『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』。今回は、同作の第1~6巻を論じながら、2010年代初めの「青春ラブコメ」の岐路について語ります。

2010年代を代表するライトノベルとして ― 今井楓人『救世主の命題』再論

コミックマーケット97の『ラノベ読み合同誌』に寄稿した原稿をもとに、私の愛してやまない野村美月=今井楓人『救世主の命題』についてもう一度論じてみたいと思います。

白鳥士郎の苦悩と躍進と2010年代のライトノベル

『りゅうおうのおしごと!』特集第3弾の今回は、作者・白鳥士郎にスポットライトを当てます。2010年代のライトノベルの動向と重ね合わせながら、白鳥士郎の苦悩と躍進について語ります。

『りゅうおうのおしごと!』の押さえておきたいポイント

現在放送中のアニメ『りゅうおうのおしごと!』が話題です。本作は、私も大好きなお話なので、これから全3回に分けて語ってゆきたいと思います。第1弾は、イントロダクションとして本作の押さえておきたいポイントについて語ります。

かくも饒舌な青春の物語 ― 大澤めぐみ『6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。』

大澤めぐみ『6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。』(角川スニーカー文庫、2017年11月発売)。饒舌でありながら、一つひとつの言葉が胸に染み入るような、とても繊細な作品を紹介します。

アンソロジーの味わい ― 井上堅二ほか『ショートストーリーズ 僕とキミの15センチ』

このほどアンソロジー『ショートストーリーズ 僕とキミの15センチ』(ファミ通文庫、2017年10月発売)が刊行されました。参加した作家は総勢20名の豪華版です。今回はこの新刊を紹介しながら、ライトノベルの新しい動向についても語ってみようと思います。

物語のなかのフィクション ― 枯野瑛『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』

現在注目されている枯野瑛『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』全6巻(スニーカー文庫、2014~17年)。アニメ版からはどうしても見えにくくなってしまう本作のもう一つの側面について語ってゆきます。

ヒストリカル・ファンタジーへの挑戦 ― 野村美月『アルジャン・カレール』

今回は、野村美月『アルジャン・カレール』(ファミ通文庫、2014年10月発売)を取り上げます。常に彼女にしか書けないような作品を出し続ける実力派作家による「ヒストリカル・ファンタジー」について、今回は語ってみたいと思います。

終わってしまった物語を想像する ― 今井楓人『救世主の命題』(その三)

これまで連続で紹介してきた今井楓人『救世主の命題』ですが、残念なことに3巻目で打ち切りとなってしまいます。最終回では、この作品を心から愛する一読者の勝手な想像を通じて、この終わってしまった物語の可能性を想像してみようと思います。

富士見書房と築地俊彦

ファンタジア文庫における2000年代のラブコメ+ファンタジー路線を牽引した代表者・築地俊彦。ところが、ファンタジア文庫は、2010年代に入って路線の変化を見せています。今回はこの路線変化と築地俊彦について語ってみます。