ファンタジア文庫
頭がおかしくなるような勢いに溢れた快作が現われました。独特の自己言及構造から立ち上がる、差別と抑圧の世界をぶっとばす物語について、論じてみたいと思います。
2018年は個人的には慌ただしく1年で、記事更新の回数が減ってしまいました。回顧と雑感を書きながら、最近刊行されているいくつかの作品について語りたいと思います。
今回は、ライトノベルに関する専門研究者の本を紹介します。1980年代後半~90年代前半の、ライトノベル黎明期の「お祭り騒ぎ」の時代について考えるきっかけとなれば幸いです。
今回は、前回の記事「アンソロジーの味わい」の番外編。ライトノベルにおいてアンソロジーがどういう意味を持っているのか、どのような素晴らしい作品があるのかを紹介します。
近年流行りの「異世界もの」について、ちょっと変わった作品が生まれました。豊田巧『異世界横断鉄道ルート66』(ファンタジア文庫、2016年12月発売)について、世界設定、キャラクター、ストーリー展開の3つの要素に整理して論じてみます。
ライトノベルはエンターテイメント小説ですが、実は政治の争点となったり、社会問題とされたりする題材が描かれています。今回は、ストーリーのなかの「軍事リアリズム」と結び付いた米軍基地という題材について考えてみます。
ファンタジア文庫における2000年代のラブコメ+ファンタジー路線を牽引した代表者・築地俊彦。ところが、ファンタジア文庫は、2010年代に入って路線の変化を見せています。今回はこの路線変化と築地俊彦について語ってみます。