現代軽文学評論

ライトノベルのもう一つの読み方を考えます。

2022-01-01から1年間の記事一覧

現実とフィクションのはざまの村々 ― 雲雀湯『転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件』(その二)

雲雀湯『転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件』で描かれる「田舎」は、フィクションでありながら、ある種の〈現実〉が反映されています。本作のなかの「村を離れるということ」の意味を考えます。

土の香りに抱かれて生きる ― 雲雀湯『転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件』(その一)

今回は、雲雀湯『転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子だと思って一緒に遊んだ幼馴染だった件』(スニーカー文庫)を紹介します。本作の構成、系譜、モティーフを取り上げて、作中の「土の香り」に注目します。