現代軽文学評論

ライトノベルのもう一つの読み方を考えます。

ライトノベルの歴史と現在

青春ラブコメの岐路と2010年代のライトノベル ― 渡航『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』(その一)

2010年代のライトノベルを象徴する作品である渡航『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』。今回は、同作の第1~6巻を論じながら、2010年代初めの「青春ラブコメ」の岐路について語ります。

2010年代を代表するライトノベルとして ― 今井楓人『救世主の命題』再論

コミックマーケット97の『ラノベ読み合同誌』に寄稿した原稿をもとに、私の愛してやまない野村美月=今井楓人『救世主の命題』についてもう一度論じてみたいと思います。

かくしてお祭り騒ぎは始まった ― 山中智省『『ドラゴンマガジン』創刊物語 狼煙を上げた先駆者たち』

今回は、ライトノベルに関する専門研究者の本を紹介します。1980年代後半~90年代前半の、ライトノベル黎明期の「お祭り騒ぎ」の時代について考えるきっかけとなれば幸いです。

白鳥士郎の苦悩と躍進と2010年代のライトノベル

『りゅうおうのおしごと!』特集第3弾の今回は、作者・白鳥士郎にスポットライトを当てます。2010年代のライトノベルの動向と重ね合わせながら、白鳥士郎の苦悩と躍進について語ります。

ライトノベルにおけるアンソロジーの位置とその歴史

今回は、前回の記事「アンソロジーの味わい」の番外編。ライトノベルにおいてアンソロジーがどういう意味を持っているのか、どのような素晴らしい作品があるのかを紹介します。

ヒストリカル・ファンタジーへの挑戦 ― 野村美月『アルジャン・カレール』

今回は、野村美月『アルジャン・カレール』(ファミ通文庫、2014年10月発売)を取り上げます。常に彼女にしか書けないような作品を出し続ける実力派作家による「ヒストリカル・ファンタジー」について、今回は語ってみたいと思います。

みんはな10年前のことを覚えているかい? ― 木緒なち『ぼくたちのリメイク』

今回は木緒なち『ぼくたちのリメイク』(MF文庫J、2017年3月発売)です。この作品は、2006年という具体的な年を指定している点が注目されます。そこで、この10年間の時代の変化について、本作ともゆかりのある作品も紹介しながら考えてみます。

短編小説賞と「家族」問題 ー 五十嵐雄策『幸せ二世帯同居計画』

五十嵐雄策『幸せ二世帯同居計画』(電撃文庫、2016年11月発売)が刊行されました。知る人ぞ知る、作者のデビュー作です。それは、短編小説賞の受賞作であり、しかも当時珍しかった「家族もの」でした。そんな作品を今回は紹介します。

富士見書房と築地俊彦

ファンタジア文庫における2000年代のラブコメ+ファンタジー路線を牽引した代表者・築地俊彦。ところが、ファンタジア文庫は、2010年代に入って路線の変化を見せています。今回はこの路線変化と築地俊彦について語ってみます。