現代軽文学評論

ライトノベルのもう一つの読み方を考えます。

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

終わってしまった物語を想像する ― 今井楓人『救世主の命題』(その三)

これまで連続で紹介してきた今井楓人『救世主の命題』ですが、残念なことに3巻目で打ち切りとなってしまいます。最終回では、この作品を心から愛する一読者の勝手な想像を通じて、この終わってしまった物語の可能性を想像してみようと思います。

地球が救われた未来で、僕らはまた恋をするから ― 今井楓人『救世主の命題』(その二)

前回に引き続いて、今井楓人『救世主の命題』について語ります。第2巻と第3巻では、どのように物語は展開するのでしょうか。今回も、私の深く思い入れてきた作品を、ネタバレ全開で紹介いたします。どうぞご容赦ください。

だから、僕は世界を救おう ― 今井楓人『救世主の命題』(その一)

今回は、ぜひとも紹介したいと思いながら出来ていなかった作品について語ります。それは、今井楓人『救世主の命題〈テーゼ〉』(MF文庫J、2013年6月発売)。主人公とヒロインたちをめぐる温かく切ない恋愛を描いた、もう誰も語らないかもしれない良作です。