今回は、伊藤ヒロ『異世界誕生 2006』(講談社ラノベ文庫、2019年9月発売)を紹介します。色々な方が褒めていますが、私自身は、ぞっとするような、背筋の凍りつく思いを感じました。その正体について、考察してみたいと思います。
頭がおかしくなるような勢いに溢れた快作が現われました。独特の自己言及構造から立ち上がる、差別と抑圧の世界をぶっとばす物語について、論じてみたいと思います。
2018年は個人的には慌ただしく1年で、記事更新の回数が減ってしまいました。回顧と雑感を書きながら、最近刊行されているいくつかの作品について語りたいと思います。
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