スニーカー文庫
雲雀湯『転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件』で描かれる「田舎」は、フィクションでありながら、ある種の〈現実〉が反映されています。本作のなかの「村を離れるということ」の意味を考えます。
今回は、雲雀湯『転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子だと思って一緒に遊んだ幼馴染だった件』(スニーカー文庫)を紹介します。本作の構成、系譜、モティーフを取り上げて、作中の「土の香り」に注目します。
大澤めぐみ『6番線に春は来る。そして今日、君はいなくなる。』(角川スニーカー文庫、2017年11月発売)。饒舌でありながら、一つひとつの言葉が胸に染み入るような、とても繊細な作品を紹介します。
現在注目されている枯野瑛『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』全6巻(スニーカー文庫、2014~17年)。アニメ版からはどうしても見えにくくなってしまう本作のもう一つの側面について語ってゆきます。
今回はトネ・コーケン『スーパーカブ』(スニーカー文庫、2017年5月発売)を取り上げます。地味で、丁寧で、そして愛に溢れたこの作品について、似た作風を持つ作品群と重ね合わせながら紹介してみたいと思います。