ファミ通文庫
2018年は個人的には慌ただしく1年で、記事更新の回数が減ってしまいました。回顧と雑感を書きながら、最近刊行されているいくつかの作品について語りたいと思います。
今回は、前回の記事「アンソロジーの味わい」の番外編。ライトノベルにおいてアンソロジーがどういう意味を持っているのか、どのような素晴らしい作品があるのかを紹介します。
このほどアンソロジー『ショートストーリーズ 僕とキミの15センチ』(ファミ通文庫、2017年10月発売)が刊行されました。参加した作家は総勢20名の豪華版です。今回はこの新刊を紹介しながら、ライトノベルの新しい動向についても語ってみようと思います。
今回は、野村美月『アルジャン・カレール』(ファミ通文庫、2014年10月発売)を取り上げます。常に彼女にしか書けないような作品を出し続ける実力派作家による「ヒストリカル・ファンタジー」について、今回は語ってみたいと思います。
ライトノベルはエンターテイメント小説ですが、実は政治の争点となったり、社会問題とされたりする題材が描かれています。今回は、ストーリーのなかの「軍事リアリズム」と結び付いた米軍基地という題材について考えてみます。